Q.マンションの購入を考えています。雑誌などで、不動産の買い時などの特集がよく組まれていますが、どのように考えれば良いでしょうか?
A.ファイナンシャルプランナーの回答
ライフプランからマンション購入のタイミングをはかる
物件ありきのマンション選びでは失敗することも・・・
マンションを購入するにしても、賃貸で住まい続けるにしても、住まいにかかる費用の総額は、人生における一番大きな出費になる人が多い。
だからこそ、今後の暮らし方ライフプランも含めて、住まい選びはよく検討することが大切です。
長い人生のビジョンを思い描いて、その上で、今、マンションを購入すべきか否か、購入できるのか否かの判断が大事です。
多くの人が購入を漠然と思いつくきっかけは、結婚やこどもが生まれたのを機会に、また進学や転勤などが多いでしょう。
はたまた、住宅ローンの頭金が目標額に達したことや、親から購入を勧められたのをきっかけにという人もいますね。
そして、マンション購入のきっかけとして意外に多いのが、広告やチラシを見たことをきっかけに、運命の出会いと思いマンションを購入する方です。
運命の出会いをされたお客様は、長い住宅ローン返済の生活の中で、資金面経済面において満足度が高くない場合があります。
運命のマンションの出逢いは、購入時に即決断を迫られるからです。
“決断が遅くなれば、他の人がこのマンションを買われてしまう。”そんな感情で、少し自分には高額な物件かなと不安に思いつつも、申込み・契約をしてしまうからです。
こうなると、老後資金の欠乏や、教育資金がショートして高い教育ローンを借りるなど、負のスパイラルに陥ってしまう人が多くいます。
そんな時に自分たちの親の介護やリストラ・賃金低下などが重なると、家計は破たんしてしまいます。
せっかく夢のマイホーム・マンションを購入したにもかかわらず・・・。
こんな状況に陥らないために。
マンション購入を思い立ったら、まず、ライフプランから無理なく購入できる金額や住宅ローンの頭金を割り出しましょう。
もちろん、その購入金額は、そのお客様に適した住宅ローン、万一場合の保障や老後資金・教育資金などの必要額を考慮して割り出したものです。
自分にとってマンション購入の適正な金額を知ることは、ことのほか大切です。
この金額がわかっていると、マンションとの運命的な出会いがあったとしても、もう迷うことも不安に思うこともありません。
適正金額内の物件であれば、申込みを不安なく即決できます。
また、適正金額外であれば、それは、運命の出会いではなかったと、割り切れることができるでしょう。
現状で購入資金が足りていない人にもライフプランは大切。
ライフプランをたてると、“何年後にマンションを購入しよう・できる。”などの貯蓄計画の目標にもなりますし、年収や収入によっては、全く頭金がなくても購入できる人もいます。
よくファイナンシャルプランナーの言葉に、“頭金として物件価格の20%相当額プラス諸費用分”なんて言葉もありますが、ライフスタイルによってそんな頭金が必要の無い場合もあります。
マンション購入の時期は、マンション市場の環境や、国の政策の環境等、多く勘案しなければならないことは多いのは確かです。
しかし、『自分のマンションの購入時期は、自分のライフプランをよく思い描いて決める。』
これが、大基本になることは間違いありません。