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住宅ローンが通らなかったら、マンションの売買契約はどうなる?

Q. 住宅ローンが通らなかったらと思うと、気に入ったマンションの申込や契約が怖くてできません。住宅ローンの審査が通らなかった場合、契約を白紙にすることはできるのでしょうか?

マンションの売買契約は、あなた(買主)と売主の契約になります。
しかし、住宅ローンの契約は、あなたと誰との契約になるでしょうか?

そう、あなた(住宅ローンの借主)と金融機関(住宅ローンの貸主)との契約になります。

そう、マンションの売買契約と住宅ローンの契約とは、相手が違います。

だから、あなたが住宅ローン通らなかった場合でも、売主は「マンションを買え」とあなたに主張できることになります。

これでは、質問者のように、心配でなかなかマンションの契約ができません。

そこで、住宅ローンが通らなかった場合に備えて、売買契約書に『住宅ローン特約(融資特約)』を付けて契約されると良いでしょう。

住宅ローン特約(融資特約)がついていれば安心。ではない。

契約をチェック
契約書はよくチェックする。

しかし、住宅ローン特約が付いていれば安心というわけではありません。

この住宅ローン特約の書かれ方に十分注意して契約をするかどうか判断してください。
納得できない場合は、不動産業者に相談されると良いでしょう。

例えば、どの住宅ローン商品を利用できるのか?いつまでに住宅ローン審査の結果が出る必要があるのか?、借入の金額はいくらになっているか?などなど

これらを確認することは、もちろんです。

確認しなかったことで、契約解除できなかったり、利率の高い審査の緩い住宅ローンに申込せざるを得なくなったり、不利益を被ることもあります。

住宅ローン商品の選択は営業マンの言う通りにしない。自分で選ぶ。

住宅ローン商品は、数千種類と言われるほどたくさんの商品があります。
マンション購入者にとって、その商品選びはとても重要です。

金利が1%かわるだけでも総返済金額に大きな差がでます。
5,000万円を35年借り入れたとすると、1%かわるだけで、900万円以上も多く返済しなければなりません。

また、固定金利か変動金利かどちらを選ぶかによっても大きくライフプラン・資金計画が変わってきます。

このあたりも知識がなければ、不動産屋さんの営業マンに言われるままの住宅ローンで契約してしまう方が多く見受けられます。

そして、住宅ローンが通らなかった場合に自動的にマンションの売買契約が解除されるのかどうかも重要です。

住宅ローン特約(融資特約)の分類に注意。

一般的には、『解除条件型』や『解除権保留型』のように分類されます。

自動的に契約解除にならないということは、定められた期限までに契約の解除を申し入れないと契約は解除されません。

不動産・契約に詳しいFPなど第三者の専門家のチェックがあると安心。

住宅ローン特約は、トラブルになる可能性が大きく、複雑なので、できれば第三者でサポートできる専門家に相談したいところです。

間違えた、住宅ローンを通してしまうと、金融機関から一括返済を求められる場合もありますので、売買契約や住宅ローン契約はしっかりとチェックしておきたいですね。

【参考判例】
東京地裁平成24年11月7日判決

土地建物4,500万円の物件を、手付金225万円支払った上で売買契約を交わす。
売買契約書には住宅ローン特約(融資特約)有。

特約の内容
「本件売買契約締結後、金融機関に対して住宅ローンの借入れの申込みをし、その全部又は一部につき同年10月2日までに借入れを受けられないときは、同月13日までの間、本件売買契約を解除することができ、無利息で既払金の返還を受けることができる」

(↑これは期限を過ぎると、住宅ローン特約を用いて売買契約の解除ができなくなる。)

住宅ローンの手続き及び、住宅ローン特約は専門的な内容になってしまい、一般の人にとっては難解である。
そんな中、仲介業者、及び事前審査をした銀行の責任について損害賠償請求した事案。

こんなトラブルにあう前に。
資金計画から契約までサポートする当事務所のマンション購入トータルFP相談をご利用ください。

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